[フィンランド篇] サヴォンリンナからヘルシンキへ



そんなわけで、オラヴィ城のあったサヴォンリンナを夕方4時半ごろに出発し、

フィンランドの首都ヘルシンキへと自動車で戻ります。
湖水地方周辺はとても雰囲気が良かったので、突発的にもう一泊してもよかったのですが、
前日に借りたレンタカーをその日の夜にヘルシンキで返すことになっていて、
泣く泣く戻ることになったのです。

サヴォンリンナからヘルシンキまでは、
国道5号線でユヴァ(Juva)、ミッケリ(Mikkeli)と南西へと下っていって、
ヘイノラ(Heinola)で高速道路E75に乗って向かうコースが
GoogleMapだと約4時間。
国道6号線に乗ってロシアとの国境すれっすれを通る南回りルートも気になったんですが、
そちらは遠回りで4時間半ほどかかるので、レンタカーが返せないかもしれないので、
ミッケリ経由のコースで帰ることにしました。
そして、やっぱり寄ってしまうサービスエリア、ABC!。何度目だよ。
それにしてもABC!のこのサルのキャラクター、現地の人にはかわいいのかな…。

さて、意外に戸惑ってしまったのが、ガソリン給油。
レンタカーはガソリンを満タンにして返さなくてはならないので、
ヘルシンキ近くのサービスエリアで給油をしていくことにしました。
ガソリンスタンドは基本的にどこもセルフスタンドなのですが、
日本に「レギュラー」や「ハイオク」があるように、
フィンランドには「95」「98」「DIESEL」という3種類のガソリンノズルがあって、
どれを入れていいか分からない……。当然「ハイオク」なんて現地で通じない。
間違ったものを入れてエンジンが焼きついたりしたら困る。困った……。
セルフスタンドなので、尋ねる人もいない……。
とにかくしばらく悩みに悩んで、外看板の一番上に書いているから「95」だろ!
と意を決して「95」のノズルを持って自動車の給油口を開けたら、
給油口のフタにデカデカと「DIESEL」って書いてありました。危ねっ。
この給油口のフタでの表記、日本のレンタカー会社でも取り入れたほうがいいかも。
で、フィンランドはカード社会のはずなのに、
日本のセルフスタンドのようにノズルの横に支払機がないんですよね。
どうやって支払うの……?これもまた、探すのに時間がかかりました。
結局見つけられず、そのガソリンスタンドの横にあったコンビニのレジ係の美女に聞くと
「ここですよ」と言われました。「トイレ探しているのかと思った」とかも言われて。
日本のように支払機ではなく、併設するお店のレジで支払うんですね。


というわけで、レンタカーの返却口であるヘルシンキ駅前に到着しました。

午後9時までレンタカーを借りる予定で、その頃にはもうレンタカー窓口は閉まってるので、
駅地下の駐車場の指定エリアに車を停め、駐車場の発券機のチケットは社内に置いて、
自動車のキーを閉まった窓口のポストに入れておくように、と借りる際に指示を受けてました。
ところが、ガソリンを入れるのに手こずってしまったため、
到着時間が午後10時頃で、駅地下駐車場の入口が閉鎖されていたのです。えー!
すごく困った挙句、レンタカーを借りる際に教わった電話番号にスマホで連絡。
するとコールセンターにつながりましたが、僕は英語が話せないので会話に大苦戦。
伝えるのも聞きとるのも一苦労で、怒られてるのかどうかもよく分からない。
どうも、ホリデイイン(窓口横のホテルの名前)の前に車を停めて鍵を投函しろ、
みたいなことを言ってるっぽいので、ホテル前の道に路駐して鍵を返すことに。
ここ、駅前のロータリーでタクシーとか停まるけど大丈夫なのかな……。
とりあえず、その後はレンタカー会社から連絡はないので、多分OKだったと思います。
英語ができる人は、ここまで手こずることは全くないでしょうけど、
フィンランドでレンタカーを借りる人は、借りる時の話と一緒にご参考までに。


夜のヘルシンキ中央駅。

空が白んでいるので日没後の夕方っぽく思われるかもしれませんが、
この時でもう夜の10時半ぐらいです。
この時期のヘルシンキはこの頃にようやく暗くなり始めるのです。


夜のエスプラナーディ通り。

ヨーロッパの夜の街並みは美しいですね。

この日から宿泊したのは、フィンランドに行ったら泊まってみたいと思っていた、
北欧諸国唯一のラグジュアリー・コレクション加盟ホテルであり、
「世界のトップホテル100」にも選ばれたフィンランド唯一の5ッ星、ホテル・カンプ。
繁華街エスプラナーディ通りにあるためロケーションの抜群。
ホテル・カンプのシンボルと言えばエントランスロビーのドーム天井がこれ。


ホテル・カンプのデラックスルーム。

実は、最終日の宿泊をカンプにする予定だったのですが、
ネットで予約するとこの日のほうが安く取れ、思ったよりお得に泊まれました。
まあでも、日本の旅行代理店の北欧ツアーにはホテル・カンプの宿泊が含まれるものも多く、
ここを利用したことがある日本人観光客って結構いると思います。
まあでも、やっぱり快適でよかったです。

コメント