[中欧篇] エッゲンベルグ城(1)/オーストリア


ホッホオスターヴィッツ城から北東へ車で約1時間半、歴史地区全体が世界遺産に登録されている街・グラーツ(Graz)にやって来ました。その歴史地区から西に3kmほど行った場所にあるエッゲンベルク城(Schloss Eggenberg)に到着です。

城門のすぐ前に駐車場があり、そこにレストランがあったので昼食。7歳長男が選ぶのはやっぱりシュニッツェル。でもこの店のシュニッツェルは七面鳥で今までの店では見たことがなく、かなり美味しかった! 3歳次男もうとうとしていたので、しばらくまったりお茶しました。

次男が目覚めたタイミングで、さっそくお城の中へ。城門に入ってすぐチケットセンターなので、今まで見たお城のように庭園が無料開放されているわけではありません。でも、それだけの価値は十分にありそう。

直線の先にエッゲンベルグ城の建物が見えています。実はこの正面の道、この後方はずっと3kmほどまっすぐ一直線に行けばグラーツ市街地に到着するようになっています。もともと17世紀に建てられた城館を、18世紀に入居した伯爵が庭園とともにロココ様式に大改修したのだとか。

庭園もとても広々としています。このエッゲンベルク城、以前からオーストリア国内の観光客に人気だったものの、2010年から急激に海外からの観光客が激増したとのこと。その理由は、1999年に世界遺産に登録されていたグラーツの歴史地区に加え、この郊外のエッゲンベルク城が2010年に拡大登録されたから。つまりこのお城は今、世界遺産なのです。いまやグラーツ観光には欠かせない場所の一つになっています。

芝生から見たエッゲンベルク城。かっこいい。1625年にヨハン・エッゲンベルク公がこの城を建てた時、全宇宙をコンセプトにしたんだとか。

エッゲンベルグ城の城館。近寄って見るとものすごい迫力です。

ちなみにエッゲンベルク城は、2006年に17世紀初頭の大阪城とその城下町を描いた「大阪図屏風」が所蔵庫の中から発見されたことが日本でも話題となり、2009年にはその縁から大阪城と友好城郭提携を締結しています。小学1年生の長男の夏休みの自由研究でのエッゲンベルク城の説明は「おおさかじょうとなかよし」。確かに。

エッゲンベルク城が全宇宙をモチーフとしているというのは、四季を表している4つの尖塔、12ヶ月を表している12の門、一年の日数を表す365箇所の窓がそれを象徴しています。本当に窓はぴったり365個なのか、数えてみたい。

城館の周囲は堀が。

城館の周囲には神話の神々(多分)の像が設置されています。ここから城内に入ってみます。冬季には城内は開いておらず、この日も残念ながら休館日で大阪城屏風も見れなかったのですが、中庭や廊下などに入ることができます。さっそく入ってみることにします。

 


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