目的のために削ぎ落とされた鋭いノウハウ、『欲望の文法』


先週の『ビジネス発想源』で取り上げた本は、400冊以上の官能小説作品を世に送り出した官能小説の第一人者である作家・睦月影郎氏の『欲望の文法』という著作。最近はポルノ小説を書きたいという作家志望も多くなってきたそうで、睦月氏がどのように作品を作っているかというそのシステムを惜しむことなく伝えています。

脚本の勉強を少し始めた時から、脚本家や小説家など物書きの方々の本をいろいろと読んできて、ストーリーやキャラクターの作り方をいろいろと目にしましたが、この本はもうそういった本とは全く逆で「官能小説を書くなら、ストーリーやキャラクターは二の次。読者を勃たせてナンボ」という非常に明確な目的に絞ったノウハウなのがすごい。

でも、実際に企業の広告なんかは「買わせてナンボ」の世界ですから、企業のコピーや企画なんかには非常に役立つ直線的なノウハウだなあと感じました。意外なものが勉強になるなあ……。


『欲望の文章』(睦月影郎氏著/講談社)


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