一足踏み入れたら胸踊る「メカニックデザイナー大河原邦男展」。


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ちょっと上野近辺で仕事があり、そのついでに上野の森美術館で開催されていた「メカニックデザイナー大河原邦男展」を覗いてみることに。

大河原邦男氏は『機動戦士ガンダム』『タイムボカンシリーズ』などのメカデザインを多く担当し、日本のロボットアニメを牽引してきた第一人者。ロボットのイメージを覆し今では豆腐にまでなったあの量産型ザク、ゼンダライオンやハロなどの面白くコミカルなメカなど、そのデザインの幅もとてつもなく広いです。

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私は1982年頃までの短い期間しかアニメを観ていなくて、まあ半分以上は分からないだろうからさっと行ってさっと見て帰ろうかなー、ぐらいの軽い気持ちで入ったのですが……、これはヤバイっ!

ガンダムやタイムボカンシリーズだけでなく、『無敵ロボ トライダーG7』『最強ロボ ダイオージャ』『戦闘メカ ザブングル』など、その短い期間で観た番組のロボットの設定図や企画書がズラリ。もう食い入るように見てしまいました。これは心が踊りまくります。予想していたよりも4倍ぐらいの資料の数がありました。

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今回、大河原氏の手によって描き下ろされたという屏風型の巨大イラスト。テレビ局や製作会社の枠や放送年の時代を超え、大河原氏が生み出したロボットの数々が勢揃い。ガンダムとヤッターワンが並ぶ日が来るとは。

また、自分が知らない作品でも、企画書上ではどのような案だったのか、ガンダムの富野由悠季監督のような総監督がデザイン案にどのような細かい修正の注文をしているかなどの資料が多くあり、アニメってこうやってできていくんだなあ……ととても勉強になりました。

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さらには実働ロボット、ゆるキャラ、鉄道会社や自動車会社のイラストなど幅広い分野での実績もいろいろと展示されていました。あの巨大なザクの模型を下から覗いた来場者も多いはず。

というわけで、20分ぐらいで出るつもりで入った大河原邦男展、2、2時間ぐらい堪能してしまいました。これは見応えありすぎる。ゲーム会社でゲームプランナーやってた頃の思い出がいろいろ蘇りました。こう見るとゲームプランナー時代、大河原氏のメカをたくさんゲーム内で動かしたんだなあ……。(アニメのゲームもいっぱい作ったのです)


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