双葉山の強さの秘密、『横綱の品格』


先日「ビジネス発想源」で取り上げたのは横綱の品格という本。69連勝という空前絶後の大記録を作り上げた昭和屈指の大横綱・双葉山の著作です。

双葉山は小さい頃から船上の生活をしていたので絶妙なバランス感覚と屈強の腰の強さを持っていたのですが、幼い頃から右眼が見えないというハンデを負っていたとか。片目が見えないのに横綱として君臨するその実力は、単にパワーだけではなく、品格と精神が支えていることがこの本を読むと分かります。ちなみにこの新書は1979年に刊行された『相撲求道録』という本の再販だそうで、大鵬の前書きに貴乃花の帯と、名力士たちの手が加わっています。

個人的には相撲にはほとんど興味がないのですが、「ビジネス発想源」で相撲関係の本を取り上げるのはこれで3度目。そういう本が気になるのは、やはり角界がとても厳しいプロフェッショナルの世界だからなんだろうなあ…。


『横綱の品格』(双葉山定次氏著/ベースボールマガジン社)


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