『戦国無双4』の「中国の章/厳島合戦」が熱い(2)


今年発売された『戦国無双4』の「中国の章」の第1ステージ「厳島合戦」。
毛利元就と小早川隆景の父子をプレイヤーキャラクターとして進めていき、
途中で毛利元就の友人として敵将に弘中隆包が現れるのですが、
厳島の戦いが大好きな私がさらに感動したのは、弘中隆包を撃破した後でした。

弘中隆助「父・隆包の遺志を継ぎ、ここは私が死守する…!」

なんと、弘中隆包の遺志を継ぐと言って、

その嫡男・弘中隆助(たかすけ)が中央砦に現れて立ち塞がり、
「弘中隆助を撃破せよ」というミッションが設置されます。
弘中隆助は、『厳島戦記』では弘中隆佐(たかすけ)と表記していましたが、
厳島の戦いで父・弘中隆包と共に壮絶な討死を果たす将です。
弘中隆佐がここまでピックアップされたのは、ゲーム界初じゃないでしょうか。

小早川隆景「絶望的な戦況で微塵も動じるところがない。さすがは隆包殿の御子息ですね…」

さらに、今作では2人のプレイヤーキャラクターを切り替えることができるのですが、

小早川隆景が弘中隆助に近づくと、毛利元就の時とは異なる会話が始まります。
父同士が友人だということで、隆景は弘中隆助に「共に歩みたかった」と語ります。
弘中隆助にこんなにも見せ場があるなんて……。感激です!
毛利元就「陶晴賢の軍師・弘中隆包は古い友人でね。奴なら、私の策なんかお見通しだったろう」
今作ではステージの合間には『戦国無双3 Empires』の会話形式が取り入れられているのですが、
「厳島合戦」が終わると、毛利元就は小早川隆景と「友について」を語り始めます。
そして毛利元就は、弘中隆包と友人だったが敵味方に分かれてしまった運命の妙を語ります。
なぜここまで、元就と隆包の友情に大きく焦点が当てられているのかというと、
この話を教わった小早川隆景が逆に、やがて敵として現れる黒田官兵衛との友情を芽生えさせていく、
という展開になっていくからです。
毛利元就と弘中隆包の友情が、小早川隆景と黒田官兵衛の友情に重なるわけです。
いやあ、「中国の章」は素晴らしい!
そして織田信長らの活躍を描く「織田の章」の「紀州征伐」のステージでは、
なんと『門司戦記』で主役として描いている弘中方明も毛利軍の一将として登場し、
弘中方明の撃破がミッションになります。
弘中方明ももしかしたらゲーム界初登場でしょうか。嬉しいです!


『戦国無双4』(コーエーテクモゲームス)


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