朝ドラ史上に輝く奇跡の名作、『ちりとてちん』


NHK朝の連続テレビ小説はすごく昔からずっとずっと観ていて、
再放送ではなくリアルタイムでの最も古い記憶は1984年の『心はいつもラムネ色』だったり
するぐらいなんですけど、2004年の『天花』でとうとう挫折してしまって、
2010年の『ゲゲゲの女房』から復活するまで約5年ほどのブランクがあります。
BSプレミアムで再放送されていて本日最終回を迎えた『ちりとてちん』は2007年放送で
まさにその期間だったため観てなかったんですけど、名作との呼び声が高かったので
ずっと気になっていて、再放送が始まって第1回から観ていました。
いやあ、噂にたがわぬ面白さ! 自分が観てきた歴代の朝ドラの中で一番かもしれません。
福井県の若狭塗り箸職人の家に生まれ、落語家を目指す女性(=貫地谷しおり)の話。
放送当時は、歴史ある朝ドラの最低視聴率を記録したなどと報道されていましたが、
DVDになるやいなや最高視聴率の『おしん』を抜き去る販売数を記録したほど、
視聴率には表れない確実な人気を集めていた同作。
落語なだけに全体的に明るいのですが、プロとは何かを考えさせられるシーン、
また親子の絆などで泣けるシーンも数多くあって、伏線もすごく上手に張られていて、
面白くなかった回が少ない稀有な作品でした。
『ごちそうさん』は視聴率がすごく良かったようですが、
この『ちりとてちん』と並行して観ていると、全然つまらなかったんですよね…。
『ごちそうさん』を観るたび、『ちりとてちん』の凄さが際立つようで。


『ちりとてちん 完全版 DVD-BOX I』(主演=貫地谷しほり)


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