[大分篇] 高崎山自然動物園に行ってきた。



大分市と別府市の境にある、高崎山自然動物園にも行ってきました。

高崎山と言えば、野生のニホンザルが餌付けに集まることで有名な大分観光の定番スポット。
私ももう何度も行ったことがあるのですが、サルを見に行く動物園としてよりも、
サルの群れの生態系に組織論的な魅力を感じて好きなんですよね。
入口では、イメージキャラクターのたかもんがお出迎え。サルと山が合体してんのかな。

ちょうど餌付けの時間だったので、たくさんのサルが出てきていました。
かつてはA群、B群、C群という3つの群れが交代で餌場にやって来ていましたが、
最大勢力だったA群は2002年にC群との闘争に敗れて、姿を見せなくなったとのこと。
今はB群、C群だけが来ているそうです。
このサルの名前は何で、この群れのナンバー4です、といった説明を飼育員の方がしてくれます。


A群の初代ボス猿ジュピターの銅像と、中央参道。

そもそもボス猿という名称が用いられたのはこのジュピターが日本初だったそうで、
まさに日本のニホンザル生態学の発祥に大きく貢献したサルだと言えるでしょう。
10年ほど前からは、この参道を歩いて登らなくても
「さるっこレール」という小型モノレールに乗って餌場まで行くことができるようになってます。


新しく、ベンツの銅像ができていました。

ベンツはもともとB群のボス猿であり、C群の最下位から再びボス猿の座へと上り詰めた傑物で、
異なる2つの群でボス猿になった例は、ベンツしかいないのだとか。
ドイツのルフトハンザ航空のベンツ支社長がメルセデスベンツに乗ってわざわざベンツに会いに
高崎山にやってきたというのは有名な話で、高崎山随一の人気者でもありました。
今年失踪して死亡と認定されたため、C群のボスの座はナンバー2のゾロメになりましたが、
こうして銅像となり、多くのファンが感謝と追悼の寄せ書きを寄せていました。


現在の高崎山には駐車場横に「高崎山おさる館」が開業し、

サルに関する様々な展示やお土産ショップ、軽食店などが入っていて、
ただサルを見るだけだった以前よりもかなり楽しめるようになっています。
ちなみに「おさる館」からの別府湾の眺めは絶景で、記念写真を撮っている人も多くいました。
いやあ、やっぱり高崎山は楽しいですね。


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