スイス旅行なのに国境を越えてオーストリアに入国し、西端の街フェルトキルヒから今度は西のリヒテンシュタイン公国に入国。この度3ヶ国目となりました。フェルトキルヒから約30分、リヒテンシュタインの首都ファドゥーツ(Vaduz)に到着です。
ファドゥーツの中心街に広大な地下駐車場(Parkhaus Marktplatz)があったので停めました。下のGoogleMapの到着地参照。そこには郵便局や観光案内所などの主要施設がありますが、迫り来る山にこの街を見下ろすように建っているのが…
ヨーロッパ100名城の一つにも選定されている、ファドゥーツ城です。ヨーロッパ随一の資産家と言えるリヒテンシュタイン公の一家が今も居住中なので、内部の一般公開はされていませんが、ファドゥーツのシンボル的存在です。
リヒテンシュタイン国立博物館。リヒテンシュタインに関する歴史や自然史などいろいろなものが展示されている博物館です。リヒテンシュタイン公一家に扮することができるという、なんともインパクト大の顔ハメパネル。
博物館や観光案内所がある通路はシュテットレ通り(Stadtle)と呼ばれる歩行者専用道路になっており、ファドゥーツ観光の主要路です。アートな銅像やオブジェなどいろいろと置かれています。この謎の壁も、実は中が噴水になっているという謎のアート。
向こうに見えている大きな尖塔が、ファドゥーツ大聖堂。1997年に教区教会から大聖堂に昇格した教会で、オルガン用の名曲を多く作った作曲家ヨーゼフ・ラインベルガーはこの近辺出身で少年期にこの教会のオルガンを担当していたという逸話があります。
この真ん中のかわいい建物が国立博物館。その上に見えるのがファドゥーツ城。
リヒテンシュタイン公国は『ルパン三世 カリオストロの城』の舞台であるカリオストロ公国のモデルと言われており、日本人にも人気が高いとか。でもあまりそんな雰囲気はない感じ。私も『ルパン三世』の大大大ファンですが『カリオストロの城』はなぜかそれほど好きでもないので、特にそっちへの思い入れがないです。
オシャレな建物、リヒテンシュタイン国立公文書館(Liechtenstein National Archives)。
ちなみにリヒテンシュタイン公国は、バチカン市国、モナコ公国、ナウル共和国、ツバル、サンマリノ共和国に次いで世界で6番目に面積が小さな国。面積は160㎢で、日本で言えば宮古島や小豆島などと同じぐらい。隣国であるスイスとオーストリアはどちらも海のない内陸国なので、海岸線に出るには国境を2度超える必要がある「二重内陸国」であり、世界で二重内陸国なのはリヒテンシュタインとウズベキスタンのみ。これ、クイズによく出ます。
観光や切手発行などが主な産業のリヒテンシュタインですが、タックスヘイブンのため免税目的の外国法人が国民人口を超えるほどに登録されており、その法人税が国家の収入の約半分を占めている国。スイスとの国境の検問がないので、パスポートに入国スタンプを押してもらうのは観光用で有料。この胸像が誰なのかはよく知らない。
次第に暗くなってきました。この日はファドゥーツに一泊します。
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