演劇集団キャラメルボックスの『ウルトラマリンブルー・クリスマス』


演劇集団キャラメルボックスが池袋サンシャイン劇場で上演中の
『ウルトラマリンブルー・クリスマス』を観に行きました。
建設会社を経営する主人公が川で自殺をし、天使の世界に行きついて
自分の人生を振り返ると……というお話なのですが、
いやー、今回もウルウルと感動してしまいました。
アメリカの不朽の名作映画『素晴らしき哉、人生!』が大好きだという
脚本家の成井豊氏による、日本を舞台に置き換えたオマージュ作。
主人公の名前が辺見鐘司なのも、同作の主人公がジョージ・ベイリーだからで、
悪役の堀田不動産も、同作の名悪役ポッターから取られてるのでしょう。

個人的には、主人公があまりにもいろいろと恵まれすぎていて、
なぜ自殺をする必要があったのかがよく分からなくて、
途中まで主人公にそれほど感情移入ができなかったのですが、
後半に主人公が見ることになる「もう一つの世界」が出てきてからは、
俄然食い入るように入り込んでしまいました。
どんな人生も幸せで、そしていろんな人によって支えられている。
そんなことを改めて教えてくれる作品でした。
「メリークリスマス!」と言って誰かに抱きつきたくなりますよ。
そう言えば僕、この劇のタイトル名をずっと
「ウルトラマンブルース・クリスマス」だと思ってました…。

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