若き栄光とその後、『ドラフト1位 ~九人の光と影』


今日の『ビジネス発想源』で取り上げた本は、『ドラフト1位~九人の光と影』という本です。プロ野球のドラフト制度で1位指名というのはまさに新人の栄光の証ですが、ドラフト1位が決してその後恵まれた選手生活を送れるとは限りません。この本では、華々しくドラフト1位を獲得しながらも、その後数奇な運命をたどる9人の選手たちの人生を追っています。
ブレービーやネッピーの中に入ってマスコットアクターの草分け的存在となった島野修氏、引退後にスピードガンの販売で事業を大成功させた荒川堯氏など、野球選手以外でその名を遺した人物もいれば、コーチやスカウトになる人など様々。そして中でも、コーチの育成術がダメだったために肩を壊してしまう新人も多いようで、新人育成はどうあらねばならないかという経営者の人事的側面としても参考になる部分が多いです。とても名著だと思います。


『ドラフト1位 ~九人の光と影』(澤宮優氏/河出書房新社)


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