?州市に行ってきた。


北京滞在中に、?州市(たくしゅう市)に行ってきました。?州市は『三国志』ファンならすぐにピンと来そうですが、『三国志』の最初の名場面「桃園の誓い」のあった幽州?郡なのです。つまり『三国志』の主役である劉備・関羽・張飛の三人が立ち上がった場所であり、若き日の3人が住んでいた郷里なんですね。

で、『三国志』大好きっ子だから行ってきたわけですが、ぶっちゃけ?州市にはそれ以外何もないド田舎です。なので『三国志』ファンには行ってもらいたい場所ではありますが、『三国志』に全く興味がない、知らないという知人と一緒に行くのは全くお薦めしません。行き方は何通りもあると思いますが、ここは中国語も英語も全く分からない私でも行けたルートを書き記しておきます。行かれる際のご参考にして頂ければ。

 

?州市は北京市の隣りではありますが、北京市街地からかなり離れた場所。北京から?州駅まで鉄道が出ていますが1日5便程度の不便さなので、高速バスがいいかと。近い将来は高速鉄道が来るらしいですが。で、ネット上では「天橋バスターミナルから、917路支4のバスに乗るといい」という情報が多いのですが、天橋バスターミナルがそもそも建物ではなく単に街中の「バス停が多い場所」みたいなところで、917路支4が見つけられず、たまたま見つけた838路の看板(上の写真)を見ると?州方面だったので、これに乗ることに。始発は6:00で終バスが19:40みたいです。ちなみに行き先は、「天橋→?州開発区」と書いてあります。多分。結構人が並んでましたが、10分~15分間隔で来るのだとか。


バスの中。ここから?州市政府(市役所)のバス停まで行こうと思います。終点の?州開発区はかなり郊外らしいので。で、写真にも写っている添乗員に行き先を見せると、発車後にお金を取りに来ます。13元だったかな。で、高速道路にも乗って、1時間半ほどで着きます。


バスのアナウンスも何もないのですが、最初に行き先を見せて周囲に「?州市政府ってとこに止まるのか」とか聞いていたのが印象的だったのか、添乗員さんや他の乗客が「ここだこここだ」と指差してくれて、無事に?州市政府のバス停に降りました。そのバス停の看板がこれ。赤い字がこのバス停の名前だったんですね。


で、?州市政府のバス停の周辺。この辺りが?州で一番栄えている場所っぽい。3階建てのスーパーっぽい建物とかがいくつか並んでいます。ここではトゥクトゥクみたいな乗り物が主流で、タクシーなんてほとんど捕まらないと思ったほうがいいです。でも、今から向かいたい「三義宮」という場所はここから5kmほど離れていて、徒歩やトゥクトゥクではかなり厳しいので、何とかタクシーは見つけたいところ。


で、たまたま1台のタクシーが止まっているのを見つけて乗ることに。ちなみに中国では田舎に行くほどメーターなんて使わず、最初に交渉になります。このタクシーのおばちゃんは、「三義宮」の字を見せると30元と言ってきました(ちょっと英単語を知ってるおばちゃんでした)。メーター制に比べて恐らく高いと思うけど、距離を知らなかったのでとりあえず支払って乗ることに。国道107号線という幹線を南下していきます。


すると、大きな3人の騎馬像が左手に見えてきます。そう、これこそ『三国志』の英雄、劉備・関羽・張飛の義兄弟です。ここは三義広場というのですが、三義宮はまたここから少し離れているので、写真に撮っておきたい人は運転手さんに「ちょっと降ろして写真撮らせてくれ」と言ってみるといいでしょう。そして三義広場のところから左に入って田舎道をしばらく進むと、「三義宮」に到着します。


コメント