松前城に行ってきた。



松前町にある松前城に行って来ました。松前というと江戸時代に蝦夷地との交易が認められた松前藩があった場所で、松前城は最後記の日本式城郭である上に北海道にある数少ない城とあって、お城マニアからも人気の高い城。私はかつては一生行けないかと思っていた場所ですが、運よく訪れることができました。


かつて天守閣が現存していた頃は国宝にも指定されていたそうですが、その天守は火災に遭って、現在はコンクリート製の復元天守が建っています。とは言っても、元々は館があった場所に、江戸時代末期に西洋からの脅威に対処するために急遽建てられた城とあって、全国各地の城郭よりは小ぶりです。


城門や城壁はかなり整備されていて、城内を散策するのも楽しみの一つです。搦手二ノ門と天神坂門も再建されています。本丸御門は現存しており、国の重要文化財に指定されています。


復元天守の中は松前城資料館になっています。天守が資料館になっているのは全国各地の城と似ていますが、何といっても北海道の歴史資料なので、他の城では決して見ることのできない道具や人物名があふれて、なんとも異質な世界が広がっているかのようで楽しいです。


城下も雰囲気のいい商店街ができています。和菓子店で、お城もなかを食べました。お茶も頂けて、とても美味しかったです。ちなみに、松前城の観光シーズンはぶっちぎりで桜の季節だそうで、桜が終わったこの時期は完全にオフシーズンとのこと。松前の店の方々に、「こんな何もない時によく東京から来ましたね」みたいな不思議そうな反応をされました。でも、松前城ではその素朴な季節感がステキでした。いやあ、行ってよかった!

コメント