修道院で有名なポルトガルのバターリャ(Batalha)から車で約1時間ほど北上し、コインブラ(Coimbra)の街にやってきました。
リスボン圏、ポルト圏に次ぐ第3の都市圏の中心地として栄えるコインブラは、12世紀にはポルトガル王国首都であり、ヨーロッパ最古にして屈指の名門校コインブラ大学を有する歴史ある都市。まあゲーム世代の僕たちがコインブラと聞くと、まずはゲーム『キャプテン翼II』に登場する史上最強のボスキャラ、アルツール・アンチネス・コインブラを思い出したりするんですが。
で、ここがアルカソバの丘に広がるコインブラ大学(Universidade de Coimbra)のキャンパス。学食にいっぱい学生が並んでいます。
歴史ある欧州屈指の名門コインブラ大学で、記録上最初に留学されたとされる日本人は、フランシスコ・ザビエルが鹿児島で最初に洗礼を授けてその秘書となった日本人のベルナルド。もちろんこれは洗礼名で、日本名の本名は不詳。ヨーロッパへの留学生としては日本人初であり、ローマ教皇にも謁見したという人物。
コインブラ大学は歴史ある建造物を数多く有しており、「コインブラ大学・アルタとソフィア」はユネスコの世界遺産にも登録されています。そのため、現在も大学の一部ではありますが入場料を支払って見学をすることができます。これはコインブラ大学のシンボルとも言える時計台と、右側がグランドホール。
一般公開されているコインブラ大学の敷地をぐるりと望むラテン回廊(Via Latina)からの風景。ラテン回廊の名は、当時学問的な上流言語であったラテン語でしか使ってはいけない場所だったから。今の日本でいえばここでの公用語を英語にしましたといった感じ。
その中でも最大の見所は蔵書数30万冊というジョアニナ図書館(Biblioteca Joanina)で、世界最高の豪華さを誇る図書館とも言われています。ジョアニナというのは図書館を建てさせたジョアン5世のこと。ただその文化財価値を光から守るためか、入口を開けるのは何十分かおきと決まっており、また図書館内も撮影禁止。なので写真は撮れませんでしたが、それはそれはもう度肝を抜くような美しさの図書館でした。予想以上にすごかった。
サン・ミゲル礼拝堂。バロック様式のオルガンが目を引きます。
コインブラ大学旧校舎内の回廊。大学の中にこんな回廊があるなんて、回廊大好きっ子の僕からしたらめちゃくちゃ羨ましいです。
旧校舎内のカフェ。一般観光客も利用することができます。
ふと窓の外を見てみると、丘の下の風景がとっても美しかったので、わーこれは屋外からも見てみたいなあと思っていたら……
外に出られるテラスがありました!うわーなんという絶景。モンデーゴ川と赤い屋根が美しいっ。
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