門司港観光トロッコ列車「潮風号」


僕の故郷は福岡県北九州市の門司港というところなんですが、門司港は大正時代に国際港として栄えた場所なので、大正レトロの景観を活かした観光地として注目を集めています。

その門司港に今年4月26日から、観光トロッコ列車「潮風号」が運行を開始しました。2kmほど離れていて観光客の動線の確保が困難だった門司港レトロ地区と和布刈(めかり)地区を結びます。


日本初の観光目的鉄道なのですが、着目すべきは、この鉄道路線は観光のために作ったのではなく、もともと石炭やセメントを運搬するために存在していた路線をそのまま活用しているという点です。もともと「この線路を使えたらいいなー」という発想から来ているので、無駄に立ち退きやらトンネル新設やらの膨大な負担が軽減されています。海外の都市を見ていると、観光都市のLRT(ライトレール)化はこれから注目されると思うので、よい前例になるといいですね。

ちなみにネーミングライツ制(命名権販売制)を取っていて、山口銀行が年間294万円を支払うことで「やまぎんレトロライン」という愛称になり、「ノーフォーク広場(日本料理『ら・むゑっと』入口)駅」というカッコ表記は21万円なのだとか。

「潮風号」は門司港の経済を支え続けた貨物路線であるという歴史的背景も
うまくPRに練り込めれば、今後もこの路線を活用した面白い企画がいろいろ湧くのではと思っています。経営がうまく続くといいですね。今度帰省したら乗ってみようっと。


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