各業界のマーケティングの知恵と工夫、『ササる戦略』


今週の『ビジネス発想源』で取り上げた本は、様々な業界のヒット商品を産んだ会社のマーケティング担当者にその工夫や秘訣を聞くという「Business Media 誠」の人気インタビュー記事をまとめた本『ササる戦略』。

自販機で缶コーヒーの売上を上げたダイドードリンコ、セブンティーンアイスが絶好調の江崎グリコ、なぜか競合他社が真似しないソフトクリームを作り続けるミニストップ、観客動員数が伸びている横浜DeNAベイスターズなど、12社のマーケティング戦略の工夫がまとめられています。

創業の頃から話をさかのぼると、そのヒット商品が生まれた土壌というか社風が分かったりするのが面白いところ。また、大手の例が多いですが、中身は中小企業だろうが個人事業主だろうが、今すぐにでも誰にでもできるというアイデアもたくさん詰まっていて、とても参考になります。

特に、インドネシアやタイで好調の丸亀製麺、海外で「熱さまシート」がどんどん売れるようになった小林製薬、生野菜を食べる文化がなかった中国でマヨネーズが売れるようになったキューピーなど、現地になかった商品が受け入れられるようになるまでの工夫が目を引きます。これ、12社だけなのでもっと続編出してほしいなー。


『ササる戦略』(土井義則氏著/三才ブックス)


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