読み物として面白すぎる英語本、『基本19語の英語術』


今週の『ビジネス発想源』で取り上げた本は、政治評論家・竹村健一氏の著作『基本19語の英語術 -これで、旅行も商談もOKや』。

英字新聞記者出身でテレビ番組でも大統領や国務長官など数々の外国の要人と対談している竹村健一氏は、「自分は滑らかな発音もできないし難しい単語も知らないし、英語が下手だ」と自分を評価しており、でも中学校でも習う、be、have、keep、come、in、out……などなど、中学校でも習う動詞や前置詞の基本的な19語を徹底的に利用すればなに不自由ない英語力になる、と本書で述べています。

私は全く英語が話せないのですが、実はこれまで「英語って面白そう」と思った本に一度も出会ったことがありません。でも本書は初めて出会った「読み物として面白い、英語に関する本」です。英語を使うことだけではなく、当時の国際情勢、映画の名作、アメリカンジョーク、演説、マナー、エロい話など、話題の幅がとても豊富なので読み物として楽しいのです。

基本的な英単語19語だけで大丈夫なのか……?と思いがちですが、よく考えたら日本語も「やる」「とる」「いく」「つく」などの簡単な単語には無数の意味があって、確かにそれだけでも会話は乗り切れるかもしれません。この歳になって初めて、英語も面白そうだなって思いました。


『基本19語の英語術―これで、旅行も商談もOKや』(竹村健一氏著/光文社)


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