伝統の行方とネットの力、『世界に響け職人の心意気』


今週の『ビジネス発想源』で紹介した本は、
IT活用で大きく注目を集めている富山県の組子製品製造会社・株式会社タニハタの
谷端信夫社長による著作『世界に響け職人の心意気』です。
若者の和風離れや住宅着工数の減少で日本の伝統技術・組子欄間が行き場を失い、
洋風ラティスに活路を見出すものの、激安の中国産に押されていき、
再び和風の組子が様々な場面で復活していく様子が描かれているのですが、
単なる成功論ではなく、大小の失敗談も多数載っていて勉強になります。
なかなか現状を抜け切れない地方企業・中小企業にとっては、
その突破口となるヒントがいろいろと見つかるのではないかと思います。
日本の伝統技術というのは、必ずどこかに活路があるものですねえ。


『世界に響け職人の心意気』(谷端信夫氏著/リックテレコム)


コメント