[姫路篇] 国府山城に行ってきた。(1)


兵庫県姫路市に行ってきました。
姫路というとやっぱり何といっても、国宝で世界遺産の名城・姫路城!とお思いでしょうが、
姫路城は現在大改修中で、お城好きなのに今回は姫路城には行っていません。
その代わり、来年のNHK大河ドラマが『軍師官兵衛』に決定したということで、
主人公・黒田官兵衛(黒田孝高/黒田如水)のゆかりの地を巡ってみることにしました。
まずは、羽柴秀吉が姫路城を居城とした時に黒田官兵衛が移り住んだ、国府山城(こうやま城)です。


国府山城に行くには、姫路駅から山陽電気鉄道に乗って4つ目の妻鹿(めが)駅に行きます。

妻鹿駅はのどかな無人駅。妻鹿地域の史跡を紹介する地図看板も出ていますね。
かつてこの辺りに美しい牡鹿と雌鹿が住んでおり、そのうち牡鹿は瀬戸内海の島に渡り、
そこは男鹿島(たんがじま)と呼ばれるようになりました。
それに対して、ここに残った雌鹿から、この地域は妻鹿と呼ばれるようになったそうです。


市川沿いの妻鹿駅を降りて北を見ると、川に突き出た小山が見えます。

あれこそが、国府山城が築かれていた甲山(かぶとやま/こうやま)です。
標高は98mだそうで、これは頑張れば上まで登れそうだぞ。


妻鹿駅から10分ほど歩いて甲山山麓に着くと、荒神社という小さな神社があり、

そこに「妻鹿城址」と刻まれた石碑が建っています。
大河ドラマ決定を喜ぶのぼりが立ち並び、かんべえくんがお出迎え。


姫路南ライオンズクラブによる、城跡の見取絵図と説明文が描かれています。

そうか、あんなに山全体が城跡になっていて、登山口からすぐ行けるんだ…。
じゃあここで引き返さず、ちょっと頑張って登ってみるかな。
と意を決したのですが、信用したこの見取絵図が後でとんでもないものだと知ることに…。

ちなみに、この国府山城(功山城)はもともと、黒田官兵衛の父・黒田職隆の居城でした。

その後、黒田官兵衛は三木城攻めでやって来た羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)に姫路城を提供し
自分はこの国府山城へと移り住みました。


荒神社の脇に城跡への登山口があります。おっと、これは本格的な登山道だな…。

念のため、神社横に置かれてある登山杖を借りて登り始めたのですが、
これが本当に本格的登山という感じの山道を登って行くことになり、助かりました。
実は2歳の子どもを背中にかついでいます。きつい!
標高98mは楽勝かと思っていたら、かなり遠回りの山道で結構な距離です。


そして、見取絵図では登山道からすぐ見つかるはずの送電塔が全く見えてこないため、

山道を進むたびにものすごく不安になるのですが、10分ほど過酷な山道を登ると、
少し開けた場所に出て、送電塔が見えてきました。さっきの絵図、完全に詐欺です。
とはいえ、これで3分の2ぐらい登ってきたという感じでしょうか。
それにしても夏真っ盛りなので、雑草が生い茂っていて大変でした。


そしてしばらく登ると、ついに鳥瞰図が掲げられた山頂の本丸に着きました!

姫路の街を一望できます。これはすごく良い景色。
ここが姫路の戦略上重要な拠点になるというのはうなずけます。

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