『係長 青島俊作』が、意外に面白かった。


『踊る大捜査線 THE FINAL』の公開が近いからか、前作『踊る3』の公開前にドコモのケータイのみで公開された番外編『係長 青島俊作 THE MOBILE 事件は取調室で起きている!』全12話がまとめて再放送されていたので、観ましたよ。
所詮はケータイ動画ですし、青島刑事役の織田裕二が主演と言っても、ずっと取調室の中で犯人目線で織田裕二だけがしゃべり続ける密室一人芝居でしょ……と思っていたのですが、確かに署からは出ないけれども、かなりしっかりと作られていて驚きました。内田有紀や神田所長らスリーアミーゴスなどの脇役もきちんと登場します。
『踊る3』があれだけ大がかりな上にガッカリな作品だったのですが、個人的にはこっちのほうが『踊る』の原点っぽくて、かなり面白かったです。というのも、青島刑事がヒラから中間管理職に昇進した苦悩や葛藤が『3』ではすごく期待していたのに全然感じられなかったのですが、この『係長 青島俊作』では、容疑者も会社の係長であり、「係長とはどうあるべきなのか」「人を使うとはどういうことなのか」という管理職についての考察がきちんとベースになっているからです。
そして『3』では、内田有紀演じる篠原夏美刑事とか、遠藤賢一演じる王さんとかの新キャストは何のためにいるんだろう?と不思議でしたが、この作品ではかなり重要な位置にいます。王さんの取り調べシーンはかなり笑った。


『係長 青島俊作 THE MOBILE 事件は取調室で起きている!』


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