最後の10分の壮絶な台無しっぷり、映画『東京大学物語』


なぜか、2006年公開の映画『東京大学物語』を観ることに。
実は原作の漫画『東京大学物語』は結構好きで、
1990年代に稲垣五郎主演でドラマ化されたものも当時しっかり観ていました。
原作者の漫画家・江川達也先生が自らメガホンを取ったというこの作品、
漫画では村上直樹くんが主役なのに映画では水野遥ちゃんが主役になっているとか、
R15指定の映画なのに遥ちゃん役の三津谷葉子が乳首を出さないとか、
原作と比べて、もしくはエロとしての駄作評価がものすごく強いのは聞いてました。
でも観てみると、予算も少なそうだし、原作を知っているものの、
「こんなもんじゃないかなあ」と、まあそこそこいいのではないかと意外に許せたのです。
村上くん役の田中圭がいまいち村上くん特有の異常ぶりが見られず、
改めてドラマ版の稲垣吾郎のドハマリぶりを再認識してしまったわけですが、
三津谷葉子演じる遥ちゃんはドラマ版の瀬戸朝香よりもはるかに遥ちゃんに合ってました。
で、そこそこ許せたのですが、最後の最後の10分でぜーーんぶ台無しにしてしまうという、
原作の終盤の破綻っぷりを別の形で再現したかのような終わり方。むちゃくちゃだ…。
久しぶりに「台無し」という言葉を目の当たりにした感じです。
台無しって、こうやるんだな!


『東京大学物語』 (主演=三津谷葉子・田中圭)

『東京大学物語』 (主演=稲垣五郎・瀬戸朝香)

それにしても、テレ朝のドラマ版で、
村上くん=稲垣吾郎、佐野くん=袴田吉彦、朝倉くん=竹野内豊の配役は
今から考えてもとても名キャスティングだと思う。
稲垣吾郎を超える村上くんは、なかなか出てこないと思う。

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