安芸の商人・掘立直正の話。


今週の『人志松本の〇〇な話』で、ホンジャマカの恵俊彰さんがNHKの大河ドラマでの故・原田芳雄さんとのエピソードを語っていましたが、その大河ドラマとは1997年の『毛利元就』です。恵さんが演じたのは毛利元就の三男・小早川隆景、原田芳雄さんが演じたのが堀立直正(ほたてなおまさ)という商人です。
堀立直正というのは実在の人物なんですが、これまで「厳島の戦い」に関係する作品はたくさん読んできた中で、堀立直正が登場した作品って大河ドラマ『毛利元就』しか見たことないんですよね。そんなマイナーな人物を名優の原田芳雄さんが演じていたので驚きました。
ちなみに「Timestage Mailmagazine」で現在実験的連載中の『厳島戦記』には、堀立直正は登場してます。安芸国(=広島県西部)守護代に就任した弘中隆包を経済的に支援したり村上水軍と引き合わせたりしている海上商人で、隆包の弟・弘中方明の妻の父でもあります。堀立直正が弘中方明の義父であることは実はフィクションではありません。弘中家の家系図にも明記されています。
堀立直正はやがて毛利元就配下となり、赤間関(=山口県下関市)の代官を務めるなどして、瀬戸内海の経済圏に大きな影響を与えていきます。そのことが触れられた作品はほとんどない中、大物俳優をして演じさせていたNHK大河ドラマ『毛利元就』の凄さを改めて感じます。

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