[多摩篇] 八王子城跡に行ってきた。(2)


20151006_011

日本百名城の一つに数えられる、東京都八王子市の深沢山全体が要塞化した八王子城跡。北条氏康の三男・北条氏照の居城であり、小田原征伐の時に上杉景勝や前田利家ら豊臣軍を迎え撃った名城です。

山麓の駐車場から30分ほど登山して、山頂の本丸に到着です!

本丸にはこのように小さな社と説明板が立っているぐらいで、後は特に何もありません。周囲の木々が視界を遮っていて風景が見えるわけでもないのですが、ここが八王子城の中枢です。

20151006_012

本丸から少し降りて八王子神社から出っ張ったところにある松木曲輪に行くと、このように大きく視界が開けています。ベンチもあって、絶景ポイントとして人気が高い場所です。

この後は山麓へと下りましたが、それまで登ってきた山道は滑りやすくて危険なので、慎重に下りていきましょう。この日、下山の時に大学生ぐらいのカップルとすれ違ったのですが、恐らく彼氏のほうが城好きで、彼女はスカートにモカシンシューズみたいな格好で登らされていました。こんな過酷な山道だとは思わなかったのでしょう。

20151006_013

八王子城は山麓にも遺構が広く残っており、山から降りてもまだまだ見所はたくさんあります。山城特有の堀切もこのように再現されています。

20151006_014

御主殿への道の石垣。八王子城一帯は江戸時代は徳川氏の直轄領であり、明治時代以降は国有林だったので、遺構の保存状態が良く、発掘の後にかなり広く復元されています。

20151006_015

御主殿の滝。豊臣軍によって落城する時、城内に立てこもっていた女性や子供たちは次々とこの滝に身を投げ、三日三晩血に染まったという伝説があります。投身自殺をするほどの大きさの滝ではないので、この滝や川の周囲で自刃したということなのでしょう。

20151006_016

御主殿跡。この地に北条氏照が居住していた武家屋敷が構えられており、かまどの跡などもあります。とても広く、整備も行き渡っています。

20151006_017

御主殿入口の門である冠木門(かぶきもん)。本来はこの手前に曳橋が設けられているのですが、現在は残念ながら工事中で架かっていませんでした。

20151006_018

午後2時頃から登城していろいろ散策しているうちに、駐車場が閉まる5時が迫っており、山間のためすっかり陽も落ち暗くなっていました。御主殿跡などを美しく撮るならば、東から日の入る午前中がいいようです。


コメント