[鹿児島篇] JR西大山駅に行ってきた。



JR日本最南端の駅・山川駅に行った後は、山川高校のほうへ抜け、国道226号線を西へ走ります。

この日は朝から雨だったのですが、次第に雲が少なくなっていき、目の前に山が見えてきました。
あれが名峰「薩摩富士」こと、開聞岳です。
この開聞岳を眼前に進んでいく国道226号線が、鹿児島赴任時代はすっごく好きでした。


そして山川駅から10分ほどで到着する、

これも鉄道ファンならほとんどの人が知っているという超有名な駅、JR西大山駅。
単線ホームだけの小さな無人駅なのですが、大人気。その理由はもちろん…

この西大山駅こそが、JR路線で日本最南端の駅だからです。
最北端の稚内駅、最東端の根室駅、最西端の佐世保駅にならんで、
この西大山駅を制覇することを夢見る鉄道ファンもとっても多いのです。


そして、鹿児島在住時代に何度行ったか分からないほど西大山駅が大好きな私。

それはこの、ホームから見える薩摩富士・開聞岳の姿。
この日は残念ながら雲がかかっていますが、次第に山頂も見えてきて助かりました。
でも快晴の時の西大山駅からの開聞岳は、それはそれは言葉を失うほどの美しさです。
桜島を男性的な勇壮さにたとえるなら、開聞岳は女性的なしなやかさという感じ。
ちなみに、線路の先に踏切が見えていますが、
あの踏切も「日本最南端の踏切」である西大山踏切で、隠れた観光スポットです。


私が鹿児島に住んでいた頃は、西大山駅は何もないさびれた駅だったのですが、

最近は人気があるので、アスファルトの駐車場ができたり、花畑ができたり、イラストが飾られたり、
郵便を送れる黄色いポストが設置されたりして、美しくなっています。
こうやって西大山駅が元気になっていくのは、とっても嬉しい限り。


1日16本しか停まらない指宿枕崎線がやってきました。

やっぱり人気の西大山駅。周囲には何もないのに、観光客が降りてきました。
ただ本数が少ないだけあって、次の電車が来るのも結構時間がかかる上に、
周辺には時間をつぶすような場所も全くないので、
JRで行かれる方はスケジュールを上手に組み立てて行きましょう。
車で行く方は国道226号からすぐなので、かなり分かりやすいです。

ちなみに私が鹿児島に住んでいた頃は、この西大山駅が「日本最南端の駅」でしたが、

2003年に沖縄県にゆいレールが登場して、日本最南端の駅はゆいレールの赤嶺駅になりました。
そこで西大山駅は「本土最南端の駅」という表示になりましたが、
「沖縄は日本の本土じゃないのか」という沖縄県民の声が大きかったため、
今では「JR日本最南端の駅」という表示で落ち着いています。
鹿児島県に行くという人には必ず勧めている、大好きな駅です。

コメント