『ビジネス発想源 Special』の「歴史発想源」で一昨年に連載した、「武心の大道・建武争乱篇」が、電子書籍版となってamazonのkindleストアにて取り扱い開始となりました。
南北朝時代に、朝廷を無視して独自に武家の政権を築こうとする足利尊氏を討伐するための朝廷軍の総大将として後醍醐天皇によって任命され各地を転戦した義将、新田義貞が主人公です。
「太平記」の時代といえば、室町幕府を築き上げた足利尊氏か、独自の戦法で敵を翻弄した楠木正成あたりが主人公になりがち。それに比べて新田義貞は、そのタイミングの悪い悲運やあっけない最期から、「凡将」「愚将」のレッテルまで貼られるほどあまり評価が高くない人物です。
しかし、北関東の弱小の一領主に過ぎなかった新田義貞が、電光石火の進撃で鎌倉幕府を滅亡させたり、地位が低いのに朝廷軍の総司令官に任命されたりしたことなどを考えると、類稀なる能力が備わっていたものと考えられます。
そんな新田義貞の生き様には、現代の経営者や会社員の人々が忘れかけている、人間としての道義や道理がいろいろと見つかることでしょう。
またkindle版では、連載時にはなかった「風景紀行」「書き下ろしビジネスコラム」などの加筆や、地図を使った図解などもあり、連載中よりももっと分かりやすいコンテンツになっています。
ぜひ、お仕事やご商売のヒントにご活用くださいませ。
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