「歴史発想源/先導の烈火・民力醸成篇」、連載スタート!


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ビジネス発想源 Special』にて連載中の「歴史発想源」、「和魂の遺臣・鄭氏台湾篇」に続く、第13章となる新章の連載がスタートしました。

今回の主な舞台は、江戸時代末期の和歌山県。

第13章のタイトルは「先導の烈火・民力醸成篇」です。

 

国を強くするためには、まず何よりも民衆がみんな稼げるようになることが大事。その実現に動いた人には、例えば楽市楽座を開いた織田信長や、海援隊を作り大政奉還にも尽力した坂本龍馬など、歴史上に数多くの偉人がいます。

そんな中でも今回主人公として取り上げるのは、ヤマサ醤油の当主でもあった濱口梧陵(はまぐち ごりょう)という人物です。

濱口梧陵というと、稲の束に火をつけて安政南海地震の津波から人々を救った「稲むらの火」のエピソードで世界中に知られ、日本の防災史を語る上では外せない人物です。しかし、濱口梧陵の凄さは防災だけではありませんでした。

彼は故郷の和歌山県に広村堤防を築き後世の津波から町を守っただけではなく、後に東京大学医学部となる西洋種痘所の再建に私財を投じたり、後に江戸城の無血開城を成し遂げる若き日の勝海舟の学費を支援したり、前島密と共に日本に近代郵便を作ったり、初めて県議会が開かれた際に初代和歌山県議会議長になって取りまとめたりと、「後の世の中の人々の暮らしが幸せになること」に人生の全てを賭けた人物です。

戦前の小学校の教科書には載っていた人物で、やがて時代と共に忘れられていきましたが、東日本大震災の津波被害により濱口梧陵の偉業が再び脚光を浴び、彼が「稲むらの火」で人々を救った11月5日が、昨年からは国連総会で「世界津波の日」に制定されることが全会一致で決まったほど、世界的にも注目をされている人物です。

濱口梧陵が目指した、民力醸成の理想とは何だったのか。その人生を見てみると、人々に自立心を意識させることがいかに大事かという、現代の会社経営にとっても非常にヒントになる部分が多いと思います。

これを機に、ぜひ『ビジネス発想源 Special』を購読してみて下さい。登録した初月は試読期間となり、無料で1ヶ月分を読むことができます。


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