「歴史発想源/和魂の遺臣・鄭氏台湾篇」、連載スタート!


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ビジネス発想源 Special』で連載中の「歴史発想源」、「武心の源流・幕末日野篇」に続く新章、第12章が今週よりスタートしました!

歴史上の様々なエピソードから現代のビジネスやマーケティングのヒントを見つけ出す「歴史発想源」。新章は日本、中国、そして台湾という東シナ海一帯という広い舞台を描きます。

第12章のタイトルは、「和魂の遺臣・鄭氏台湾篇」です。

 

日本では江戸時代前半にあたる17世紀の中国。明王朝が衰退して、清王朝が大陸の支配者へと代わる時代です。さらにこの頃にはマカオにポルトガルが、ルソン島にスペインが、台湾にオランダ東インド会社が本拠地を構えるなど、ヨーロッパ列強国が次第にアジアを侵食し始めた時期でもありました。

そんな激動の時代に、中国人海上商人の鄭芝龍と平戸藩士の娘マツの間に生まれた鄭成功(ていせいこう)は、滅びゆく明王朝への忠義を貫いて超大国・清の脅威に挑み続けます。

台湾から強国オランダを追い出して鄭氏政権を樹立し「反清復明」に人生を賭けた鄭成功の生き方は、同じく大陸を追われて台湾にて雌伏する中華民国の人々から国家的英雄として慕われ、その名は国立成功大学や成功級軍艦などの名にも使われているほど。

父親ですら見限った明王朝の復権に最後まで尽力した鄭成功には、生まれ育った日本で学んだ精神が大きく影響していました。彼の生き方に、我々現代の日本人は何を学ぶことができるのか。南洋チューク諸島で酋長となった日本人・森小弁を人生を追った第6章「和魂の酋長・南洋雄飛篇」に続く、「和魂」シリーズ第2弾となります。

前章の「幕末日野篇」では攻め滅ぼされる徳川幕府に最後まで味方した新選組や佐藤彦五郎の武心を描きましたが、敗北側で最後まで奮戦するという意味では前章に共通した部分が多いでしょう。ぜひ、いろいろなヒントを見つけ出して下さい。

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