室町期の剣豪を描いたNHKの名作、『塚原卜伝』


一昨年にNHKのBS時代劇として放送された『塚原卜伝』が総合で再放送となり、観ています。
かなりの名作という噂を聞いていましたが、これは確かに面白いっ…!
剣豪モノというと宮本武蔵や柳生十兵衛といった、戦国時代後期~江戸時代前期のものが多いですが、
塚原卜伝はそれよりもまだ前の世代、上泉信綱や宝蔵院胤栄などよりも前の室町時代の剣豪。
宮本武蔵の一刀を鍋の蓋で軽々と受け止めた、という伝承もありますが、
武蔵と比較したそんな話が生まれてしまうぐらい、伝説の剣豪です。
その塚原卜伝を堺雅人が演じているのですが、普段の時代劇では描かれない時代なので、
とても新鮮な感じがして、とても面白いです。堺雅人かっこいいなあ…。

『塚原卜伝 DVD-BOX』(主演=堺雅人)

ちなみに、この作品では塚原卜伝は一時期、周防の大名・大内義興の食客となっています。

大内義興は「大寧寺の変」で自害する大内義隆の父である戦国大名ですが、
この頃は前将軍・足利義尹の擁立のために山口から京都へと上洛していたのです。
大内義興がここまで主要人物として登場した作品は、
NHK大河ドラマ『毛利元就』以来ではないでしょうか…。
大内義興は上洛時に共闘した細川高国ら細川家と対立していくのですが、
『毛利元就』では大内義興を”細川”俊之が演じているのが印象的でした。


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