魁皇博之自伝『怪力』


3月9日の『ビジネス発想源』で取り上げた本は、『怪力~魁皇博之自伝』という本。ご存知、大相撲史上初の幕内通算在位100場所を達成し、幕内通算勝数も歴代1位で更新を続ける魁皇関の自伝です。

私は相撲のことはほとんど分からないのですが、福岡県出身なので、同じく福岡県出身の魁皇関が地元でありえないほどの人気ぶりなのはいつも耳にしていました。地元の九州場所では割れんばかりの歓声を集め、現役力士にして特急電車に「かいおう」と名前が付けられるほど福岡県では英雄視されています。

魁皇関の自伝を読むと、その道のりには度重なる怪我と綱取りのプレッシャー、またその怪力ぶりを徹底的に対戦相手に研究され尽くされたことによる苦難が常に付きまとっていたことが分かります。同期には貴乃花、若乃花、曙といった華々しい力士がいる陰で地道に角界を歩んでいった魁皇関のチャレンジに、心を打たれました。そんな各力士のドラマが、相撲の褪せない魅力なのでしょう。


『怪力 ~魁皇博之自伝』(魁皇博之氏著/ベースボールマガジン社)


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