『狙われた街』と『狙われない街』


深夜に放送されている『人志松本の○○な話』が面白いので第1回からずっと見ているのですが、最近も「人志松本の好きなものの話」という出演者が自分の好きなモノを話すテーマでなかなか面白いです。人志松本の好きなものは「黒田官兵衛」、という回もありました。

そして、松本人志さんが好きなモノとして2つ目に挙げたのが、1967年に放送された『ウルトラセブン』の第8話、メトロン星人が登場する『狙われた街』という回。最後は辛辣な現代批判になっていて深みがあるということで絶賛。実際、この『狙われた街』を名作と評しているウルトラファンは多いみたいです。

その『狙われた街』には、続編となるエピソードがあります。約40年後の2005年に放送された『ウルトラマンマックス』の第24話狙われない街です。『狙われた街』と同じ、故・実相寺昭雄監督の手によるもの。夕焼けや卓袱台やメトロン星人走りなど、前作を彷彿させるシーンが随所にあって、ウルトラセブン世代には嬉しいサービスが満載で、これも傑作との噂の高いお話です。


『ウルトラマンマックス』7

約40年前に人々のタバコを使って人類自滅による地球征服を試み、ウルトラセブンにやられたはずのメトロン星人が、実は地球上にまだ生き続けており、今度は人々の携帯電話を使って再び地球侵略を図ろうとし、ウルトラマンマックスの前に現れます。

約40年間、日本の下町に潜伏しながら征服の機会を待ち、地球を観察し続けてきたメトロン星人の最後の決断とは…。ストーリーは前作『狙われた街』以上に痛烈な現代批判となる、ある意味衝撃的で屈辱的な結末へと向かっていきます。「えぇ~っ!?」てなりますよ。「うそ~ん!?」って。

この『ウルトラマンマックス』の『狙われない街』の脚本を手がけたのは、先月の「発想源ライブプレミアム」でもご登壇頂いた、脚本家の小林雄次さん。小林雄次さんの著作『脚本家という生き方』の中にも、この制作のエピソードが詳しく書かれています。観てから読むとまた面白い。


コメント