最後の最後で学芸会が始まっちゃう、『マジすか学園5』


AKB48のことはほとんど知らないのですが、なぜかドラマ『マジすか学園』シリーズはずっと見ていて、AKB48のメンバーの名前は本名ではなくマジすか学園の役名で言ってもらったほうが顔が思い浮かびます。

『マジすか学園』は1〜3作目はテレビ東京で、4作目から日本テレビになり、今年放映が始まった5作目は第1〜2話のみ地上波で第3話以降はHuluでの配信という変則的放送。なぜかと思ったら、内容が過激すぎて地上波では放送できないとのこと。

実際、4作目までは女子高生ヤンキーたちの青春ケンカで、演技もアレなんで「学芸会の延長です」とテロップが出てくるような感じだったのが、5作目ではヤクザ、警察、さらには中国マフィアまで相手になる抗争でチャカを打ち合うほどのマジもんの戦争になってました。ヤクザのボス役のリリー・フランキーの狂気、刑事役の岡田義徳の微笑など、圧倒的存在感を見せる役者陣に、女子高生が次々と死んでいく悲痛な話で、どうなるんだとけっこうハラハラ見ていたのですが……。

けっこう本格的にストーリーが進んでいたのに、最後の3話ぐらいで突然、ライバル校の生徒たちもみんな集まって、『男たちの挽歌』ごっこみたいなツッコミどころ満載の「壮大な学芸会」になっていき、「どうしてこうなった」感がすごい展開になっていきます。しかも設定は1作目から続いているから、なお一層完全やけっぱちのラストにしか思えず、さすがAKB48は予想外のことやるなあ……と感心してしまいます。


『マジすか学園5 [Blu-ray]』(主演:島崎遥香)


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