現代でも通じるそのパニック感、『タワーリング・インフェルノ』


BSジャパンで映画『タワーリング・インフェルノ』が放送されていたので、録画して観ました。
かつて観た時にそのスケールの大きさに大興奮したものですが、今回数十年ぶりに観たところ、
今でもハラハラドキドキ感がすごい、色褪せないスリルでした。面白かった!
1974年に上映され、同年のアカデミー撮影賞や編集賞を受賞した本作は、
消防隊長役のスティーブ・マックイーンと設計士役のポール・ニューマンの二大スターの共演作で、
『ポセイドン・アドベンチャー』と双璧を成す、70年代を代表するパニック映画です。
138階建ての超高層ビルの落成式の時に起こった火災で、阿鼻叫喚と化した高層階で決死の救出劇。
消防士ものと言えば『バックドラフト』を挙げる人が多いですが、
僕らの世代だったら『タワーリング・インフェルノ』と答える人も多いのでは。
超高層ビル建設ラッシュへの警鐘、というテーマを壮大に描いた本作ですが、
高層建築技術も消火のノウハウも圧倒的に進化しているはずの現代の視点で観ても、
文明の限界をモロに感じる内容で、とても心に響きます。
しかもBSジャパン版では、スティーブ・マックイーンの吹き替えを小山力也、
ポール・ニューマンをてらそままさきが演じ、新たに声が収録されており、
一昔前の不自然なメリケンアテレコとは違って、すごく新鮮に感じました。
名作の吹き替えはこうやって、どんどん新録されていくのもいいかもしれませんね。
二か国語対応だけではなく、旧日本語版と新日本語版が選べる、みたいな。


『タワーリング・インフェルノ』[DVD]


コメント