NHK『総合診療医ドクターG』が面白すぎる


今月から再び始まった、NHKの『総合診療医ドクターG』。もともとは「番組たまご」の中から生まれた実験番組でしたが、今回で第3シリーズに。それだけ注目度が高いのでしょう。
番組の売りは「台本なしの医療カンファレンス」。ドクターGと呼ばれる総合診療医が、全国から集まった若き研修医たちを前に、実際の診察例を使った再現ドラマを見ながら討論を繰り返していき、最終的に病名を見抜いていくという番組。本当に台本はないらしく、カンファレンスの進行次第では収録は何時間にも及ぶそうです。

私は健康関連や医術関連の情報番組はほとんど見ないのですが、この番組を観てしまうのは健康や医術への興味というより、医師の「問題解決への考え方」です。答えは何だったかは別によくて、要はその答えを導くためにどう医師は考えを組み立てていくか、という部分がものすごく面白いです。経営の問題分析をする際にも非常に活用できるんですね。
前回の放送では、患者さんの多種多様な症状から、研修医たちが疑わしい病名をたくさん挙げていって収拾がつかなくなっていくのですが、ドクターGがそれらを時系列で一元的にまとめることで、研修医たちが挙げていた多数の病名の全てが候補から消えていき、新しい答えが一つ浮かび上がる、という流れになりました。次々と疑惑の病名が消されていく様子を見て「すげー!」と思ってしまいました。いやあ、こういう番組はどんどん増えてほしいです。

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