この頃の狂気が一番怖い、『その男、凶暴につき』


北野武初監督作品『その男、凶暴につき』をテレビでやっていたので、録画して観ました。
北野作品は結構観ているのに、そう言えばこれは一度も観たことがなかったんですよね。
で、率直な感想なんですけど、北野作品の中で一番面白いんじゃないですかね…。
ものすごーく淡々と進んでいく感じだけど、この時のビートたけしが演じている狂気が、
その後の全ての同氏のヤクザ作品よりも思いっきり怖い気がするんですよね。
それでいて『教祖誕生』の時のような、
「こいつら全員、どうしようもないな…」という感じの無常観もすごい。
で、amazonなどの評価を見たら、やっぱり同じように
この作品が北野作品の最高峰と評している人って結構多いんですね。
映画の世界では「デビュー作品が最高傑作」という人はかなり多い感じがします。


『その男、凶暴につき』(主演・監督=北野武)


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