憎めない仮面野郎たち、『わしは誰じゃ?戦国武将の巻』


『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』『女子大生会計士の事件簿』などのヒット作に続き
公認会計士の山田真哉先生が、なんと新たに「歴史絵本」まで出版されています。
そのタイトルは『わしは誰じゃ?戦国武将の巻』で、
仮面をかぶった戦国武将を、絵とヒントから誰かを当てる、というもの。
子供向けの幼稚なものかと思いきや、実は歴史ファンにもニヤリとする内容があちこちに。
例えば、表紙の人物は、載っている馬が潰れている、仮面には「弓」の字、公家風の烏帽子など…。
それらのヒントから読み解くわけですが、なかなか歴史ファンのツボを突いています。
イラストは『赤いマスク』でBe絵本大賞を受賞した東京芸大助手の絵本作家・山崎史人氏。
マスクはもちろん、全てのイラストに笑ってしまいます。
さらには、序盤は小学校の歴史の教科書にも出てくる有名人が出てきますが、
徐々に普通の人だと「誰?」と思うような人が出てきて焦ります。
あまり知られていないけど、エピソードが面白い。そんな人物ばかりが登場します。
個人的には、巻末の「戦国武将ざっくり人物像」というコーナーが好きです。
「覚えやすいキャッチコピー付(二か国語版)」ということで、
それぞれの戦国武将に英語のキャッチコピーがついていて、面白い。
アフリカ出身の弥助のキャッチコピーは「foreigner(外国人)」。ざっくりすぎ。


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