『戦国無双3 Empires』島津義弘編をクリアした


昨年発売されたゲーム『戦国無双3 Empires』を今さらプレイしているのですが、
中国地方を舞台にした毛利元就編に続いて、
九州地方を舞台にした島津義弘編にもチャレンジしてみましたよ。
九州出身なので、かなりワクワクです。


「戦史演武」で選べる10人の戦国大名の中の一人、島津義弘。

薩摩国(=鹿児島県)の守護大名・島津義久の弟で、鬼島津と呼ばれた豪傑です。
島津義久・義弘・歳久・家久の島津四兄弟が力を合わせて九州全土に覇を広げていく、
という史実に基づいて物語は進んでいくのですが、
主人公島津義弘やその兄弟たちの奮闘よりもむしろ、
島津家に浸食されていく九州の諸大名や諸将たちの悲運を描いている感じです。

島津家が日向(=宮崎県)の伊東氏を滅ぼしたことにより、
ついに九州最大の雄、豊後(=大分県)の大友氏との全面戦争になります。
しかし、異教かぶれの大友宗麟と、その子である頭の弱すぎる大友義統の二頭政治で大友氏は混乱。
大友家臣である、『戦国無双2』から主人公の一人となった立花誾千代は主君にブチキレ。
『2』『3』ではその名声しか登場しなかった名将・立花道雪が、今作ではガッツリ登場。
立花家当主の座を渡した娘・誾千代に武士の理を伝えていきます。

南からの島津軍北上によって、肥後(=熊本県)の情勢も一変。
相良義陽と甲斐宗運という二人の肥後の名将の友情が島津家によって引き裂かれ、
その二人は「響野原の戦い」で、悲運の対決を迎えることに。
そして、この戦いは悲しい結末に……。
響野原の戦いをここまで取り上げたゲームは、恐らく他にはないのでは。

日向、肥後、さらには肥前(=佐賀県)の竜造寺隆信までも撃破した島津四兄弟は、
名将・立花道雪の死を機に、ついに筑前(=福岡県)へとなだれ込みます。
そこで待ち構えるのは、大友氏の忠臣・高橋紹運。
自分の息子(=立花宗茂)を立花道雪の娘婿へと送り出した高橋紹運は、
豊臣秀吉の使者としてやってきた黒田官兵衛の援軍の申し出を断り、
若き宗茂・誾千代夫婦に後事を託し、岩屋城にて島津の大軍を壮烈に迎え撃ちます。
そこまでは比較的、九州の史実に沿ってストーリーが進むのですが、
そこからは立花誾千代と立花宗茂は島津義弘と手を結び、
日本最大の勢力・豊臣秀吉軍に立ち向かうという道へと進んでいきます。
九州の最大のライバル、島津義弘と立花誾千代は、
果たして豊臣秀吉の天下統一を阻止することができるのか?
そして島津家と立花家の、その後の運命は…?
と、九州出身者の私がすっかりハマってしまったほど九州の戦国史を丁寧に描いていて、
とてもとても嬉しいストーリーでした。
「伊東崩れ」「耳川の戦い」「響野原の戦い」「沖田畷の戦い」「岩屋城の戦い」など、
こうやって九州の戦国史にスポットライトが当たるのは、嬉しいですねー。


『戦国無双3 Empires (通常版) 』[PS3]


コメント