渋谷ヒカリエの川本喜八郎人形ギャラリーに行ってきた。



実はまだ一度も行けていなかった渋谷ヒカリエに、ようやく寄れる機会ができました。

とにかく気になってずっと行きたかったのが、「川本喜八郎人形ギャラリー」。
日本を代表する人形作家である故・川本喜八郎先生の作品が並んでいるという当館。
ヒカリエは休日はすごい人でごった返していると聞いたんですが、
平日の昼であれば8階になるとかなり静かな雰囲気なんですね。
ちなみに、どうして渋谷ヒカリエに川本喜八郎先生のギャラリーができたのかというと、
川本先生のご出身もアトリエの場所も渋谷区だったからなんだとか。

館内は撮影禁止なので、とりあえず入口だけ写真に。
館内はそれほど広くないスペースなのですが、入場料は無料で、
『NHK人形劇 三国志』の登場人物の人形が18体、
『NHK人形劇 平家物語』の登場人物の人形が13対、計31体が並んでいました。
『三国志』の人形
<天の時>曹操孟徳、夏侯淵妙才、郭嘉奉孝、
<地の利>孫権仲謀、周瑜公瑾、魯粛子敬、
<人の和>劉備玄徳、関羽雲長、張飛翼徳、趙雲子竜、諸葛亮孔明、ホウ統士元、
<連環の計>董卓仲頴、呂布奉先(&赤兎馬)、貂蝉、李儒、王允子師、
陳宮公台
『平家物語』の人形
<平家・継業>平清盛、平忠盛、泰子、木工助家貞
<源氏・相克>源義朝、源朝義
<院政・反目>鳥羽院、崇徳院、美福門院、待賢門院
<袈裟と盛遠>遠藤盛遠、袈裟、源渡
NHKの放送で使用した人形は長野県飯田市の川本喜八郎人形美術館にあるため、
ここに展示されているのは晩年の川本先生によって再び作られたものなのだとか。
『三国志』ではなぜか物語序盤の董卓や呂布の陣営がやたら充実しているのも、
生前、ここからさらに物語の順を追って制作を続けられる予定だったのでは。
これらの人形の造形美を間近で眺めることができるので、
時間を忘れて見入ってしまい、本当に至福の時を過ごしてしまいました。
『人形劇三国志』のDVDや関連書籍を全巻揃えたり、ご本人に会いにいったりと、
個人的にとても川本喜八郎作品の大ファンなのですが、
これは渋谷近辺に用事があるたびに、足を運んでしまいそうです。

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