NHK大河ドラマ『新選組!』、最初から観たらやっぱり止まらない。


2004年に放送されたNHK大河ドラマ『新選組!』を、再び最初から観ています。当時視聴率に大変苦戦していたこの作品、これまでずっと大河ドラマを観続けてきた私にとっては実は1、2を争うほど好きな作品で、これまでにも何度も見返しています。

『ビジネス発想源 Special』で「歴史発想源/武心の源流・幕末日野篇」の連載を始めるにあたり参考のつもりにしたいと思ったのと、来年の大河ドラマ『真田丸』が再び三谷幸喜脚本、堺雅人出演とあって予習がてらのつもりで軽い気持ちで見始めたら、やっぱり面白すぎて止まらず、結局もうずっと観続けています。

この『新選組!』を見るまで、実は私は新選組作品に全く興味がありませんでした。というのも、新選組が出てくる時代劇って絶対に、若いはずの近藤勇や土方歳三たちを重鎮のおっさん役者が演じるじゃないですか。何が「今宵の虎徹は血に飢えている」だよ、言わねえよ若い奴がそんなこと、とかいうのが気になって気になって受け付けなかったんです。

でもこの『新選組!』は三谷幸喜のこだわりで、新選組の面々がみんな実年齢に近くて、本当に若者が青春を駆け抜けるような爽快感があったんですよね。まあ時代劇慣れしてる「今宵の虎徹」が好きな人には違和感があって視聴率に苦戦したんでしょうけど……。でも個人的には、あらゆる登場人物たちが大河史上ベストキャストだらけだと思っています。

ちなみに、堺雅人演じる山南敬助が切腹する第33回「友の死」が最も人気が高くて再放送までされましたが、個人的にそれよりも強烈に印象に残っているのは、第24回「避けては通れぬ道」の新見錦の切腹回です。芹沢鴨も追い詰められ、そして新選組自体も崩壊の兆しが見え始める粛清シーンで、見るたびに身震いがします。

来年の『真田丸』の番宣も兼ねて今こそ『新選組!』が再放送される絶好の機会なんですが、主演が再放送に厳しいジャニーズの香取慎吾だし、さらに原田左之助を国会議員の山本太郎が演じていることもあって、再放送は難しいかなあ……。


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