新たなマーケットの隙間を見つける発想術、『成功は缶コーヒーの中に』


本日『ビジネス発想源』で取り上げた本は、
現在はサッポロ飲料と統合してポッカサッポロという会社になっていますが、
顔缶でおなじみのポッカコーポレーションの創業者である谷田利景氏の著作。
ポッカはもともとレモン果汁の会社だったとか、顔缶の顔は時代に合わせてマイナーチェンジしているとか、
『じっくりコトコト煮込んだスープ』という長い名前のスープを販売しているとか、
ポッカにまつわる有名な話はいろいろとありますが、そのような話題に上る面白い企画の発想が
どのように生まれたのかということが、創業者によって細かく語られています。
コカ・コーラやUCCといった巨人がひしめく飲料業界の中で独自性を貫いてきた同社の戦略には、
かなり明確な考え方が根底にあったことがよく分かります。
特に、沖縄の「さんぴん茶」のように、一般的には知られていないのにその場所ではがっちりと
シェアを押さえている、というような商品の戦略の考え方などはとても勉強になります。


『成功は缶コーヒーの中に』(谷田利景氏著/プレジデント社)


コメント