児玉清さんの著作『負けるのは美しく』


今週の『ビジネス発想源』で取り上げた本は、今年亡くなった俳優・児玉清さんの著作『負けるのは美しく』。『HERO』『龍馬伝』などのドラマや『パネルクイズアタック25』『びっくり法律旅行社』などのバラエティー番組など大きく活躍されていた児玉清氏ですが、もともと学習院大学在学中には大学院への進学を予定していて、俳優になる予定はなかったそうです。
偶然が重なって東宝所属の俳優となるものの、映画の世界で長らく芽が出ず、テレビの興隆と共にテレビの世界へ移ってきたというその下積み時代の様子が克明に描かれているのですが、共演された俳優の方々のプロフェッショナル意識や、映像の制作手法の移り変わりなど、いろいろなことが分かります。芸能界屈指の読書家であった児玉清さんらしく、知的な文章運びについつい引き込まれてしまいました。


『負けるのは美しく』(児玉清氏著/集英社)


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