名大関魁皇の大記録の裏側、『嫌いなことでも好きになれる。』


千代の富士(九重親方)の著書『綱の力』を読んでいた時に、実は何冊か相撲関連の本を並行して読んでいて、
その中の一冊が、通算勝星1047勝の大記録を打ち立てた元大関・魁皇の著作、
出身地の福岡県では「かいおう号」の名の列車が走るほど地元で大人気の力士で、
通算勝星1047勝の他、幕内出場1444回、幕内在位107場所、大関在位65場所、殊勲賞10回などなど、
歴代1位の輝かしい数々の記録を残し、各界を牽引した魁皇関。
その栄光の裏でどのような努力の積み重ねがあったのかが本書に書かれています。
同期の貴乃花・若乃花、曙らが先に横綱へと昇進していく後に続く大関の地位の気持ち。
ライバルが次々と引退していく中で相撲を取り続けていく現役の気持ち。
いろいろな想いが書かれていて、とても勇気がもらえる本です。
最近の角界は、しごき暴行問題や野球賭博問題などでいろいろ揺れていますが、
その相撲界の危機の渦中にいた魁皇関の、それらに対する感想や提言も書かれています。


『嫌いなことでも好きになれる。』(魁皇博之氏著/徳間書店)


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