?州拍撮基地(影視城)に行ってきた。



?州市の三義宮、張飛廟を見た後は、中国中央電視台のオープンセットである?州拍撮基地、通称「影視城」を観に行きました。1990年代に大作『三国演義』を撮影した後も様々な歴史作品の撮影に使われ、映画『レッドクリフ』でも使用され『三国志』とは縁の深い撮影地なのです。?州市の郊外にあり、市街地からはけっこう遠くてタクシーでも10分ぐらいかかった気がします。入場料は50元だったかな。この日は平日だからか、ほとんど誰もいなかったです。


入口横から見えるお城。とにかく全てが大きくて、全てが広い。写真では伝わりにくいですが、あのお城も城壁もとてつもない広さで、あそこまでの距離もとてつもない長さなんです。ちなみに場内の広さは東京ドーム3個分より広いとも聞いています。北京から影視城や三義宮を訪れる旅行会社の日本人向けツアーもあるそうですが、影視城をじっくりと見たいという方はツアーではなく、自由旅行で来られるほうがいいかもです。


影視城内部は、入口から延びる中央道から右側が漢の時代を復元した「漢城景区」、左側が唐の時代を復元した「唐城景区」に別れています。これは唐城景区のほうにある城門と城壁です。これもまたものすごい高さ。


唐城景区には街並みも再現されています。今はシーズンオフなのか至るところが荒れ放題でしたが、観光客が多い時はお店が出たり撮影したりしているみたいですね。これらの民家の中なども自由に散策できます。


漢城景区の一番奥にそびえる、銅雀台。とにかくデカい!城壁の部分だけでも既に3階建てより高いのでは。階段を登っていくとさらに大きな城内が広がっています。圧巻です。


銅雀台はいろんな撮影に使えるように、四方向が異なる形をしていますが、これは銅雀台の中から南側を見下ろした景色。池の上を大きな橋が城門まで伸びています。漢城景区には他にも、洛陽城や成都城、荊州城、魏の街や蜀の街など、いろいろなセットが残されています。どれもこれも、規模がすごい。


銅雀台を北から見た様子。城門の外側に2基の攻城兵器が置かれてあるのが見えますが、あの攻城兵器が3階分の高さであることを見ると、その前の城壁やその上の建物の大きさがいかに高いかが分かってもらえるかと思います。写真がモヤッとしているのは、この日は気温が40度を超え、容赦ない太陽光と凄まじい湿気でカメラのレンズがいかれ始めているからです。暑かったー。


というわけで、三義宮→張飛廟→三義広場→影視城をじっくり堪能して、200元タクシーには?州駅まで送ってもらいました。恐らくそのタクシーがいなければ他のタクシーはまずつかまらなかっただろうから、御礼にもう少しチップをはずみました。最後までやさしい女性ドライバーでした。でも、?州駅から北京駅への電車はもう既に無くて、仕方なく駅前にいたトゥクトゥクに乗って、行きに着いた?州市政府のバス停まで行きました。5元。

でも行きと同じ838番のバスが行ってしまった直後で、次はいつなんだろう…と思っていたら、5分後ぐらいにまた838番のバスが来ました。けっこうな頻度で来るんですね。表記を見ると19:00が終バスみたいです。で、13元払って再び1時間半ぐらい乗って、北京の天橋バスターミナルへと戻りました。
今回これだけ回ってかなり写真を撮っても、朝それほど早く出たわけではないですが、午後7時には北京に帰りつくことができました。日帰りでも十分行けますので、『三国志』がお好きな方が北京観光に行かれる場合は、ぜひ足を伸ばしてみるのもいいと思います。


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