上海市嘉定区に行ってきた。(2)



上海市嘉定区に来ています。観光路となっている城中路の脇には、高さ約40mの法華塔と入り組んだ運河があり、雰囲気がいいです。法華塔は1205年に創建されたもので、上まで登れるんだそうです。今回は時間がなかったので断念。でも嘉定地区の風景はほんとに癒されますねー。


個人的によかったのが、法華塔から南大街を南下したところにある嘉定孔廟。東京や長崎など日本にも点在する孔子廟、つまり孔子を祀ってある霊廟です。南側に「高仰」、東側に「賢興」、西側に「才育」と大きく書かれた門に囲まれた入口を入っていきます。ここは確か、入場料が無料でした。


孔子像。この右側には、72体の人形がズラリと並べられて飾られているのですが、これらは全て孔子の弟子たちです。また、世界各地の孔子廟を紹介しているパネルも展示されていて、「日本長崎孔廟」つまり長崎の孔子廟も紹介されています。孔子廟は韓国やアメリカにもあるんですねえ。


意外に面白いのが、孔子廟の横に併設された「科挙与社会文明」の看板から始まる展示ルーム。これは古代中国の難関国家試験「科挙」の博物館で、科挙の説明をはじめ、科挙出身の偉人たちが紹介されていたり、像を飾っていたりします。科挙というのは超難関のエリート選出試験で、その合格人数や合格数の表を見ると、現代でいう東大受験や国家公務員一種試験なんかよりもはるかに難関だったみたいですね。


嘉定孔廟の横に銅像がいくつか。これは現代の情報事情を表わしてるんでしょうか。


嘉定孔廟の隣には、匯龍潭(かいりゅうたん)と呼ばれる江南式庭園が広がっています。庭園に入る前からも孔廟から大きな池が見えるのですが、実は匯龍潭からつながっている池でした。中はけっこう広く、草木や池をうまく景色に応用した美しい作りになっています。

秋霞圃に続いて、この庭園でも癒されましたー。


というわけで、この日は仕事が山積みだったので、ホテルのラウンジで中国茶を飲みながら仕事しました。だいたいラウンジではコーヒーを飲むのですが、中国ではやっぱり中国茶を注文してしまいます。


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