全力で生き抜くドラマ『余命3ヶ月を、生きる』


久々にドラマを観て号泣してしまいました。3月26日の昼にフジテレビ(関東ローカルだったらしいです)で放送された『余命3ヵ月を、生きる』というドラマ。原作は『替え唄メドレー』『鼻から牛乳』などの曲で知られる歌手の嘉門達夫さん。原作は嘉門さんの私小説『た・か・く・ら』です。
嘉門達夫(演=陣内孝則)は幼稚園から同級生の高倉君(演=段田安則)が余命3ヶ月の末期ガンと宣告され、大阪出身の万博世代でお祭り大好きの二人は「じゃあ死ぬまで何して遊ぼーか?」と最後までいつもの明るさを忘れず、そして葬式を「最強同窓会」として盛り上げよう!という準備を始めます。やがて高倉君は入院し、嘉門達夫のラジオを聴きながら息を引き取り、嘉門達夫は同窓会と化したお葬式を自作の歌で盛り上げるが・・・というお話。しかもエンドロールで、実際の嘉門さんと高倉さんの映像が流れ、この話が実話であることを物語ります。いやあ、泣いた!
個人的に人が死ぬお涙頂戴モノの物語はしらけてしまうことが多いのですが、この作品は死を悲しみととらえず、死ぬまでも死後も一生懸命に明るく盛り上げようとしています。震災後なだけに、そんな前向きな姿に感動してしまいましたよ。。。それにしても、陣内孝則さんは本当に嘉門達夫さんに見えました。曲も全部、陣内さんの声による録音になっていてけっこう作りこまれてました。脚本を担当されたマギーさんのブログによると、2年ぐらい前に脚本はできあがっていたとか。
私は学生の頃から嘉門達夫さんの大ファンだったりするのですが、嘉門達夫さんの歌には『GO!GO!スクールメイツ』や『バイバイスクールデイズ』など学校時代の想い出を歌った名曲が数多くあります。それらの観察眼のルーツがこの物語に見えました。感動です。大阪が舞台なので、きっとそのうち関西などでも放送されるのではないかと。DVD化しないかなあ…。


『た・か・く・ら』(嘉門達夫氏著/扶桑社)


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